へたくそパパサーフィン 波待ちダイアリー31〜Viva! Surfing Contest〜

6月某日。朝から緩いオンショアの鵠沼、僕はショップのクラブ員コンテストに出走した。

実は、サーフィンの大会に出るのは人生で初めて。2年前のこの日、イラストの取材で本大会を見学させてもらった。長年、一度は大会に出てみよう、なんて思いつつも、いやいやこんな下手っぴがとてもとてもと弱気の虫でいた。帰りがけ、主催する塩坂プロにお礼を述べると、「大会は勝とうが負けようがモチベーションが上がるし、何よりも楽しいので、Ryuちゃんも出なよ」の一言。これが背中をグッと押した。この日を境に一念発起し、次の大会にチャレンジするぞ、と意識しての波乗りが始まった。去年の大会は残念ながら急用が出来て見送らざるをえず、そして今年、2年越しのチャレンジを果たすべく、僕はボードを脇に挟み、江ノ島がくっきり映える鵠沼のビーチに立った。

「意識して取り組む、取り組まないでサーフィンは随分と変わるよ」塩坂プロのアドバイスを胸に、2年前の大会翌日から、その日の波乗りでの気づきを手帳に記録し始めた。コンテスト当日、出がけに手帳に目をやると、前日の欄に「264」の記載。そう、あれからの2年間で264日、僕は波乗りをしている。ほぼ三日に一度の頻度で、昼間のサラリーマン仕事とライフワークのイラスト&エッセイの傍ら、我ながらよく続けたなと少し感心。

ロングボードのクラスAとオーバー50の2クラスにエントリー。第1ヒートこそ緊張したが、顔馴染みのクラブ員も沢山いて、皆んなの「楽しんで!」の掛け声に勇気をもらえた。普段は激混みの鵠沼なのに、コンテストエリアは貸切の状態で、ラインナップは僕ら出走メンバー4名のみ。何たる贅沢!一気にリラックス出来、いつも通りの波乗りモードへ。すると両クラスとも次のヒート、次のヒートと残っていき、なんとどちらもファイナルまで駒を進め、結果、クラスAは5位、オーバー50は準優勝と入賞まで果たしてしまった。。。

何たる暁光!素直に嬉しい。また実際にコンテストに出たことで、イラストやエッセイへのインスパイアを沢山得ることも出来た。人生でまた一つ貴重な経験が出来た。人生は一度きり、何事も「やってみる」ことだ。

コンテスト終了後の表彰式とセレモニー、一緒に波乗りしたみんなでワイガヤ。真っ赤に焼けた素肌を強くなったオンショアが冷ましてくれる。あぁ最高なり、サーフィンライフ。日日是好日なり。

Ryuei

→波待ちダイアリー30 カツオのエボヤン

→波待ちダイアリー32 COSMETICS 727

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