一月十日の初詣〜A Quiet Prayer After the Crowds〜
三が日の喧騒がひと段落した一月十日。
今年はその日に、近所の鵠沼神社へ初詣に出かけた。
参道には人の列もなく、境内には冬の澄んだ空気がゆっくりと流れていた。
雲ひとつない青空と、木立の影。
それだけで、胸の奥がすっと軽くなる。
毎年のことだけど、僕は神様に「お願い」をあまりしない。
胸の中でそっと、感謝を並べる。
去年一年、家族がみな健康で過ごせたこと。
自分自身については、サーフィンを事故や怪我なく続けられたこと。
波の大小に関係なく、海に向かえた日々そのもの。
最後に一言だけ、
「今年も、よろしくお願いします」と添える。
手水舎で手を清め、社殿の前に立つと、
願い事を詰め込まなくても、もう十分だと思えた。
帰りに、いつものようにお守りをふたつ。
ひとつは財布に入れる小さなもの。
もうひとつは、クルマに置いておく交通安全のお守り。
特別な決意表明も、壮大な誓いもない。
ただ、今年も無事に行って、無事に帰ってくるための、ささやかな印。
境内を出るころ、
今日の海のことを、自然と考えていた。
きっと今日も、いい波だろう。
そう思えること自体が、もう十分にありがたい。
日々是好日なり。
Ryuei
