最近、朝イチのサーフィンで、嬉しいことがある。
それは、日の出の時間が、少しずつ早まり始めたことだ。
冬至が過ぎれば、すぐに日が伸びる。
そう思われがちだけど、実際に日の出が一番遅いのは、年が明けてからだ。
だからこの変化は、カレンダーよりも、体のほうが先に気づく。
冬の朝は、正直きつい。
家からビーチまで、チャリンコでの行き帰りがいちばん堪える。
手袋をしていても、真冬の早朝は指先が凍りつき、
ただ暗闇の中を、海に向かって進む。
でもその朝、空の色が違っていた。
江ノ島の向こう、三浦半島の方角から、暁がじわりと回り込んでくる。
その気配が、ほんの少し早くなった。
「あ、今日はもう暗くない」
それだけで、胸の奥がふっと緩んだ。
不思議なことに、海に入ってしまえば寒さは和らぐ。
外気よりも、海水のほうが温かい。
セミドライ越しに伝わる水の温度に、体がほっとする。
一番つらいのは、実は海の外なのだ。
波待ちをしながら、江ノ島のシルエットが少しずつ浮かび上がってくるのを見る。
冬の間、何度も暗闇の中で迎えてきた朝。
その積み重ねがあったからこそ、この小さな変化が、こんなにも嬉しい。
日の出が早まるというのは、
春が近づいているというより、
「よく通ってきたな」と、
朝イチの自分をそっとねぎらってくれる合図なのかもしれない。
きっと今日も、いい波だろう。
そう思いながら、パドルアウトできる朝が戻ってきた。
日々是好日なり。
Ryuei

