The Law of the Wave 波の理62 完璧主義はドツボの理〜Perfection Is a Clever Excuse to Stand Still〜

夕方の海は、どこか判断を鈍らせる。

サイズは十分で、面も悪くない。

なのに、一本がなかなか噛み合わない。

『これじゃない、この後ろ、もっといいはず』

そう思って見送った波の裏に出ると、次のは、途端にサイズタウン。

完璧な一本を待つうちに、海は少しずつ色を変え、セットの間隔も、リズムも、いつのまにか別の表情になっていた。

結局、その日は、『これだ』と思える一本に乗れなかった。

空しさが、ちょっぴり残る。

でも、海から上がって思った。

あの波に行かなかった理由は、あの波が悪かったからじゃない。

“もっと完璧な波”を、

自分が勝手に想定していたからだ。

マイルス・デイビス曰く、

『間違いを恐れてはいけない。そもそも間違いなど無いのだ』

サーフィンも、創作も、人生も、きっと同じだ。

完璧を求めた瞬間、目の前にあった可能性を、自分で閉じてしまう。

一本に行く。

うまくいかなくても、行く。

その積み重ねだけが、前に進む感覚を残してくれる。

完璧主義は、前進を拒むための、とても巧妙な言い訳なのかもしれない。

日々是好日なり

Ryuei

→Into the Silence(A4サイズ)

→波の理61 人生が丸みを帯びるの理

 

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