休日の海は、朝からにぎやかだ。
波は胸肩。悪くない。
なのに、なぜか落ち着かない。
ラインナップは混雑し、ピークはすぐに詰まる。
割り込んでくるサーファー、頑としてポジションに居座るサーファー。
微妙な視線、どこか張りつめた空気。
「やっぱ混雑は苦手」
そんな言葉が、喉元まで出かかる。
静かな平日の海とはまるで違う。
喧騒が、海面までざわつかせている。
でも、気づく。
このざわつきがあるからこそ、自分が在りたい姿が見える。
波を譲るのか。
奪うのか。
苛立つのか。
笑うのか。
整ったコンディションでは、わからないこともある。
穏やかな空気だけの海では、浮かび上がらない自分がいる。
合わないリズム、噛み合わない人。
それらがあるから、
一本のきれいな波が、
やけに鮮明に感じられる。
コントラストがあるから、自分の輪郭が浮かび上がる。
きっと海は、良い日も悪い日も、
静かな人も荒っぽい人も、何も排除しない。
ただ並べるだけだ。
その中で、
自分はどう在るかを、
静かに問われている。
休日の混雑も、悪くない。
これもまた、味わうための一本なのだろう。
日々是好日なり
Ryuei
