The Law of the Wave 波の理65 コントラストの理~The Gift of Contrast〜

休日の海は、朝からにぎやかだ。

波は胸肩。悪くない。

なのに、なぜか落ち着かない。

ラインナップは混雑し、ピークはすぐに詰まる。

割り込んでくるサーファー、頑としてポジションに居座るサーファー。

微妙な視線、どこか張りつめた空気。

「やっぱ混雑は苦手」

そんな言葉が、喉元まで出かかる。

静かな平日の海とはまるで違う。

喧騒が、海面までざわつかせている。

でも、気づく。

このざわつきがあるからこそ、自分が在りたい姿が見える。

波を譲るのか。

奪うのか。

苛立つのか。

笑うのか。

整ったコンディションでは、わからないこともある。

穏やかな空気だけの海では、浮かび上がらない自分がいる。

合わないリズム、噛み合わない人。

それらがあるから、

一本のきれいな波が、

やけに鮮明に感じられる。

コントラストがあるから、自分の輪郭が浮かび上がる。

きっと海は、良い日も悪い日も、

静かな人も荒っぽい人も、何も排除しない。

ただ並べるだけだ。

その中で、

自分はどう在るかを、

静かに問われている。

休日の混雑も、悪くない。

これもまた、味わうための一本なのだろう。

日々是好日なり

Ryuei

ビーチパーティー!

→波の理64 自分を見失う道のりの理

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