僕のFacebookフレンドに、Akiさんという素敵な女性サーファーがいる。
僕のイラストをとても気に入ってくれていて、以前には作品のオーダーもいただいた。
そんなAkiさんに、僕が手がけるSurf Angels’ VintageのTシャツのプロトタイプを送った。
ボードのノーズにちょこんと立って、笑顔でハングテンを決めるエンジェル君。
すると、Akiさんから写真が送られてきた。

彼女はハワイへのサーフトリップの達人なのだが、その旅にSAVのTシャツを連れていってくれたのだ。
真っ青な空。
どこまでも透き通った海。
そのワイキキブルーを前に、Akiさんの背中で、エンジェル君がいつにも増して嬉しそうにハングテンを決めている。
いいところに連れていってもらったなあ。
作者の僕を差し置いて(笑)。
でも、その写真を眺めながら、なんだか不思議な気持ちになった。
自分の頭の中に浮かんだものを、一本一本、線にして描いていく。
そして、僕のMacの中で具体的なカタチになっていく。
やがて一枚のイラストになり、額装され、そしてTシャツにもなり、誰かの手に渡る。
そして、その人の日常の中へ入っていく。
時には、こうして海を渡ることさえある。
作品というのは、完成した瞬間がゴールではない。
誰かが気に入ってくれて、その人と一緒にいろいろな場所へ行く。
その人の部屋に飾ってもらう。
新しい景色と出会う。
作者の知らないところで、作品には作品の旅が始まっている。
そう考えると、なんだか面白い。
僕が描いた小さなサーフエンジェルは今、ハワイの海を見ている。
そして相変わらず、笑っている。
Hang ten!
どうやら僕の作品は、僕よりひと足先に世界へ漕ぎ出し始めたようだ。

Ryuei
Surfer・Illustrator&Author