ここしばらく、仕事のことで気持ちが張りつめていた。
頭では整理しているつもりでも、どこか引っかかっていて、言葉にできない疲れが残っていた。
今日は在宅勤務。
朝イチの時間に、少し余裕があった。
だから、迷わず海に向かった。
大潮。
六時を少し過ぎた頃、引き始めの波はつながり気味で、ややダンパー。
決していいコンディションではない。
だけど、朝焼けの中、ボードにまたがって波を待つ間、
胸の奥で、何かがゆっくりとほどけていくのを感じた。
思考は波にさらわれ、
体はボードに預けられ、
ただ、目の前の一瞬に集中する。
うまく乗れなくてもいい。
切れ目を外しても構わない。
テイクオフしたと思ったら、すぐエスケープ。
その繰り返しの中で、
気づけば、さっきまでの重さはどこかへ消えていた。
サウナで言うところの「整う」。
あの感覚に、近い。
でも、海のそれは、もっと静かで、もっと深い。
上がる頃には、
世界の輪郭が、少しだけ柔らかくなっていた。
問題が解決したわけじゃない。
状況が変わったわけでもない。
それでも、
「大丈夫だ」と思えた。
こういう朝があるから、
また仕事に向かえる。
また、人と向き合える。
今日の波はダンパーだったけど、
気持ちは、きれいに整った。
日々是好日なり。
Ryuei


