へたくそパパサーフィン 波待ちダイアリー44 冬の海と桃色の頂〜As the Summit of Fuji Turns Pink at Dawn〜

冬の海と桃色の頂〜As the Summit of Fuji Turns Pink at Dawn〜

冬の気配が訪れ始めた早朝。

ウェットに身を沈めるたび、冷たさがひとつ深呼吸を迫ってくる。

チャリンコで海へ向かう道すがら、街はまだ眠っている。

けれどビーチに立つと、世界はもう別の顔。

澄んだ水、静かなラインナップ、

張りつめた空気の粒が、肌に触れては、そっと溶けてゆく。

そして、ほんの数分だけ訪れるご褒美。

夜と朝の境目がほどけはじめ、富士の頂だけがいち早く光を受け取る。

雪をまとった白が、かすかに桃色へと移ろうその瞬間、僕らサーファーはただ海の上で息を呑む。

冬の海が教えてくれることは、厳しさよりも、むしろ静かな祝福だ。

今年もまた、その季節が巡ってきた。

日々是好日なり。

Ryuei

→波待ちダイアリー43 ランタナの色づき

→波待ちダイアリー45 静かな活力

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