波待ちダイアリー23〜ラインナップのヒエラルキー〜

ここ最近、経済的な「格差社会」とは裏腹に、或いはそれへのアンチテーゼか、メンタルにおいては「フラット志向」が世のトレンド。昔ほど強と弱の差、或いは年功序列のようなものが薄まっているように感じる。

それはそれで良い面は勿論あるのだが、僕のような昭和世代には、悪ガキ時代には番長がいて、その下に副番、更に下がいて、、、会社に入れば、職場にはデスクでデンと構えて新聞を広げる部長がいて、部長代理、課長、主任、平社員と続いていて、、、とそんなヒエラルキーを実は心地よく感じてもいた。

この点、サーフィンにおけるヒエラルキーは今もって健在。ラインナップでのそれは僕にとっては心地よい。純粋に波乗りが上手い者が強い立場であることは間違い無いのだが、そこに非礼や傍若無人な振る舞いが入ると速攻パンチアウトを喰らう。朝一番乗りでラインナップに陣取っていても、あの先輩たちが入ってくると、やはりどこか遠慮してしまう自分がいる。そんな分かりやすいヒエラルキーが、実は僕には心地よい。

僕はイラストレーターエッセイストの傍ら、昼間はサラリーマン稼業。かなり年齢差のある若手社員からの、前置きなしに結論を問うてくる、見てくれフラットな文面のメールに目をやりつつ、ラインナップのヒエラルキーに思いを馳せた。日日是好日なり。

Ryuei

ビーチパーティー！