波待ちダイアリー56 五感の知らせ~When the Senses Feel Spring First~

今朝も朝イチで入った。

昨夜の天気予報は、まだ二月なのに三月下旬のような陽気になると伝えていた。

庭のサーフ小屋で、夜明け前の暗闇の中ウェットに着替える。
それが今朝は、思いのほか苦じゃなかった。

早朝サーファーにとって、冬のあいだ、着替えの時間がいちばん堪える。
肌を冷気が容赦なく刺す。
冷たいゴム。
凍りついた指先。
吐く息の白さ。

でも今朝は違った。
寒いはずなのに、どこか緩んでいる。

海に出ると、弱いオフショア。
面は整い、日が昇るにつれて水面がやわらかく光り出す。
決して劇的ではない。
けれど、満ち足りた朝だった。

暗くて寒い冬を越えるのは、なかなかの修行だ。
それでも週に四日は海に入る。

だからこそ、わかる。

ビーチの砂の冷たさが、ほんの少しだけ緩んでいること。
板にまたがって波待ちしているとき、
顔に触れる風が、どこか柔らかく、湿り気を含み始めていること。

カレンダーよりも先に、体が季節の変わり目を知る。

春はまだ遠い。
けれど、もう確実に近づいている。

五感が、それを教えてくれる。

春が、待ち遠しい。

日々是好日なり。
Ryuei

→波待ちダイアリー55 整う朝

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