今朝も朝イチで入った。
昨夜の天気予報は、まだ二月なのに三月下旬のような陽気になると伝えていた。
庭のサーフ小屋で、夜明け前の暗闇の中ウェットに着替える。
それが今朝は、思いのほか苦じゃなかった。
早朝サーファーにとって、冬のあいだ、着替えの時間がいちばん堪える。
肌を冷気が容赦なく刺す。
冷たいゴム。
凍りついた指先。
吐く息の白さ。
でも今朝は違った。
寒いはずなのに、どこか緩んでいる。
海に出ると、弱いオフショア。
面は整い、日が昇るにつれて水面がやわらかく光り出す。
決して劇的ではない。
けれど、満ち足りた朝だった。
暗くて寒い冬を越えるのは、なかなかの修行だ。
それでも週に四日は海に入る。
だからこそ、わかる。
ビーチの砂の冷たさが、ほんの少しだけ緩んでいること。
板にまたがって波待ちしているとき、
顔に触れる風が、どこか柔らかく、湿り気を含み始めていること。
カレンダーよりも先に、体が季節の変わり目を知る。
春はまだ遠い。
けれど、もう確実に近づいている。
五感が、それを教えてくれる。
春が、待ち遠しい。
日々是好日なり。
Ryuei

