エネルギー伝播の理〜The Quiet Spread of Positive Energy
早朝のホームポイント。
うねりは弱く、セットもまばらだった。
ラインナップは静かだが、少し張りつめている。
誰も焦ってないが、どこか「待ちきれない気配」が、波間に漂っていた。
その中で、一人アウトにいた若いローカルが、タイミングを見計らって一本、きれいに乗った。
力まず、迷いもなく、波の芯をとらえて、そのまま最後まで抜けていった。
声は上がらない。
拍手もない。
ただ、彼が戻ってきたころ、ラインナップの空気が、ほんの少し緩んだ気がした。
隣のサーファーが、さっきよりも自然にパドルを始める。
それを見て、もう一人が続く。
波のサイズは変わらない。
けれど、海の上のリズムだけが、静かに動き出していた。
誰も何も言わない。
それでも、何かは確かに、行き渡っている。
教わったわけじゃない。
説明されたわけでもない。
ただ、前向きなエネルギーは、
こんなふうに、伝わっていくのだと思った。
日々是好日なり
Ryuei
