以前から、実は気になっていた謎の看板。
大阪生まれ、大阪育ちの僕には、福岡、広島、名古屋、横浜と、ちょうど東海道新幹線に沿うような感じで親戚が居て、幼い時から夏休みなど、それら親族のとこに遊びに行くのに新幹線を結構な頻度で使っていた。で、その移動中、なぜか新幹線が、市街部から田んぼの見えるのどかな場所に差し掛かると、車窓越しに視界に不意に入ってくるのが、この白地に赤字で”COSMETICS 727″と書き抜かれた看板。。。
先月、梅雨の入り、所用で新横浜から東海道新幹線に乗って広島へ。熱海を過ぎたあたりから徐々に田園風景が車窓に現れる。と、田んぼの先に、出ました!あの看板!“COSMETICS 727”
それまで読書に耽っていたが、途端に気になり始めた。意識が”COSMETICS 727″に一気に向かったことで、引き寄せの法則が働くのか、さらに頻繁にこの白地に赤の看板に出くわすのだ。ムキになる性格が頭をもたげ、この看板に遭遇するたび写真に収めるぞと、以降の車中、本を閉まって代わりにスマホを片手に、ほぼ車窓とにらめっこの道中となってしまった。。。
ググってみると、ま、そうなのだろうなという予想通り、化粧品の企業とのこと。心の隅っこに勝手に引っ掛かっていた疑問が漸くすっきり。田んぼの中にポッと現れるシンプルな看板。新幹線の座席でリラックスしている乗客の脳裏に、あたかもサブリミナル効果のように染み込んでくる。僕ごときがこれくらい思うのだから、看板の効果は絶大なのだろう。
雨上がりの田んぼの向こう、”COSMETICS727″にプリズムの光が刺しこんでいた。日日是好日なり。
Ryuei