へたくそパパサーフィン 波待ちダイアリー35〜広島風お好み焼き「みっちゃん」〜

6月某日。高齢で一人暮らしの伯母の見舞いで広島へ。大体、3か月に一度の定期行事。で、毎度のお楽しみが、広島駅の商業施設「ekie」の中にある「廣島ぶちうま通り」巡り。広島風お好み焼きの名店4軒が、軒を連ねるお好み焼きストリート。毎度、順繰りにお店を回るのがこの上なく楽しい。
大阪生まれ大阪育ちの僕は、お好み焼きは基本、関西風。だけど本籍地が広島で、幼少の頃よりおばあちゃんや、伯母のとこに遊びに行くことが多く、広島風には十分慣れ親しんで育った。勿論、関西風も広島風も自分で焼ける。
で、廣島ぶちうま通りの中で、別格が「みっちゃん」。知る人ぞ知る老舗、広島風お好み焼きの総本山のような存在。店内に入ると、創業者「初代 井畝光夫」がお好み焼きを焼いている姿のモノクロポスターが目に飛び込んでくる。「広島のお好み焼きには、みんなの夢が詰まっとるんよ」何とも優しげな眼差しの初代が語りかけてくるキャッチコピー。なんだか一気に戦後の混沌とした世界へと誘われる。そして初代の隣には、「二代目 井畝光夫」のポスター。こちらは「いつの時代も、愛され続ける広島の味」というコピー。
全くその通りです。こんなに美味しいお好み焼きをありがとうございます。「みっちゃん」という店名の馴染みやすさと、店の棟梁「井畝光夫」が襲名制という厳かさ、そのコントラストが小気味良く、運ばれてきた「肉玉そば入りダブル」の味にも重みが増す。マヨネーズのキャップは、勿論、赤ヘルだった。日日是好日なり。
Ryuei

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