波の理67 〜細部に気を配るの理〜Beauty Lives in the Details

朝の海は、静かに始まる。
 
空はまだ薄く、
波も小さい。
 
特別さは無く、むしろ、見過ごしそうな朝だ。
 
ボードを抱え、波打ち際に立つと、ふと足下に目が行く。
 
小さな泡が静かに弾け、貝が慌てて砂に潜る。
 
誰も気に留めないような営み。
 
でも、その一つひとつに、
どこか心が留まる。
 
海に入る。
 
波はやはり小さい。
けれど、よく見ると、
うねりにはわずかなリズムがある。
 
ほんの少しの角度、
ほんの少しのタイミング。
 
それを逃さずに拾うと、
短いけれど、確かな一本になる。
 
派手さはない。
でも、どこか満ちている。
 
思う。
 
創造的な生き方とは、
特別な何かを求め続けることではない。
 
目の前にあるものを、
どれだけ丁寧に見ているか。
 
どれだけ細部に気を配っているか。
 
砂の感触も、
波の癖も、
風の向きも。
 
それらはすべて、
自分と世界を繋いでいる。
 
注意深くあると、
世界は静かに輪郭を持ち始める。
 
そしてその中に、
不思議と癒しが生まれてくる。
 
特別な一日でなくてもいい。
 
ただ、見ようとすること。
 
それだけで、
日常は少しずつ、
深く、美しくなる。
 
日々是好日なり
Ryuei

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