波待ちダイアリー80 青空を待ちながら〜Waiting for Blue Skies〜

Ryuei
Surfer・Illustrator&Author

もう三週間くらいになるだろうか。

湘南を含む関東一円は、雨が降ったり止んだりの日が続いている。

秋雨前線だ。

そこに台風までやってくる。

台風は、僕らサーファーにはグランドスウェルという恩恵をもたらしてくれる一方で、各地に大雨を降らせ、時には大きな被害ももたらす。

自然は、人間の都合どおりにはいかない。

僕の場合、辻堂の自宅から鵠沼のアトリエSTP(Surf & Turf Paradiso)までは自転車だ。

だから朝から雨が強いと、STPへ向かうこと自体を諦める。

となれば、当然、早朝サーフィンもお休み。

そんな日が、この三週間は何度もあった。

雨。

曇り。

また雨。

たまに空が明るくなったと思えば、すぐに雲に覆われる。

いつもなら週に何度も顔を合わせる波友たちとも、しばらく会っていなかった。

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                                          アトリエから江ノ島と相模湾を望む

そんなある朝。

久しぶりに、朝から晴れた。

まだ薄暗いうちに自転車を走らせてSTPへ向かい、海へ出る。

三浦の方が朝日で茜色に染まり、徐々に光が海面に射してくる。

波は小さく、コンディションがいいとは言えない。

でも、そんなことはどうでもよかった。

久しぶりのサンシャインモーニング。

ただそれだけで、気持ちがいい。

ボードにまたがりラインナップで波を待っていると、波友がパドルで近づいてくる。

「久しぶり!」

笑いながら声を掛け合う。

考えてみれば、たった三週間ほどのことだ。

でも、いつもそこにいる人たちと、久しぶりに海で顔を合わせたことが妙に嬉しかった。

いい波があるから、海に行く。

もちろん、それもサーフィンだ。

でも、こういう朝を迎えると、それだけじゃないんだなと思う。

朝日を浴びること。

潮の匂いを嗅ぐこと。

ボードにまたがって海の上に浮かぶこと。

そして、いつもの仲間と声を掛け合うこと。

そんな何でもないことが、実は僕が海へ通い続ける理由なのかもしれない。

天気予報を見ると、十月に入ろうというのに、まだしばらく曇りや雨の日が続くらしい。

秋雨前線よ。

そろそろ、いいんじゃない?

湘南に、青空を返してくれないかな。

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                                             創作の合間、富士山を眺め少し休憩

Ryuei
Surfer・Illustrator&Author

→波待ちダイアリー79 時間は存在しない

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