波待ちダイアリー75 FLOW

先週、8月19日。
僕は、五十八歳になった。
LINEやFacebookに、朝から家族や友人、知人から、お祝いのメッセージが届いた。
いくつになっても、「おめでとう」と言ってもらえるのは嬉しい。
ひとつひとつの言葉を眺めながら、ありがたいなあ、と思った。

                                                                    VAMOS!!

そして、五十八歳になった翌朝。
いつものように、まだ少し暗いうちから海へ向かった。
海に入って、ボードにまたがり、波を待つ。
昨日まで五十七歳だった自分と、翌日の自分。
もちろん、何かが変わったわけではない。
目の前には、いつもの湘南の海が広がっている。
でも、
「五十八歳か……」
そう思ったら、少しだけ不思議な気持ちになった。
僕は大阪で生まれ育った。
そんな僕が今、
湘南の海を目の前にした小さなアトリエを借りて、
朝はサーフィンをして、絵を描き、文章を書いている。
幼い時はもちろん、十年前ですら、こんな未来は想像できなかった。

人生というのは、面白い。
どこへ流れ着くのか、自分でも分からない。
五年前、僕は転職した。
人生も後半戦。
子供達も社会人とな理、少し肩の荷が降りた。
残された時間を、自分のライフワークにもう少し使いたいと思ったからだ。
もちろん、今も会社員。
仕事をしながらの二足の草鞋であることに変わりはない。
それでも、以前より少しだけ、自分のために使える時間が増えた。
その時間を、僕はサーフィンと創作に使っている。
僕の頭の中にある、ライフワークの方程式がある。

ライフワーク=好きなこと × 少し得意なこと × 価値観

僕の好きなことは、サーフィンと海、そして人を楽しませること。
少し得意なのは、イラストを描いたり、文章で何かを表現したりすること。そして、大切にしている価値観は、
自由。
その三つを掛け合わせた先に、今の僕がいる。

Ryuei
Surfer・Illustrator & Author

サーフィンをして、絵を描いて、文章を書く。
それが仕事になるかどうか。
どこまで続けられるのか。
この先、何が待っているのか。
そんなことは、まだ分からない。
でも、それでいいと思っている。

波待ちと同じだ。
次にどんな波が来るのかなんて、誰にも分からない。
ただ、自分の好きな場所で、自分らしく波を待っていればいい。
振り返れば、ここまで来られたのは、決して僕ひとりの力ではない。
家族がいて。
友人がいて。
仕事を通じて出会った人たちがいて。
サーフィンを通じて出会った仲間がいて。
創作を通じて僕の作品を見つけてくれた人たちがいる。

                                                               Into the Silence

昨日届いた、たくさんの「おめでとう」は、そのひとつひとつのご縁を、改めて思い出させてくれた。

五十八歳。

ここまで流れてきた。
そして気がつけば、僕は今、自分が好きな海の前にいる。
ありがたいなあ、と思う。
だから、これからも。
好きなことをやりながら、誰かを少し楽しませることができたらいい。
絵を描いて。
文章を書いて。
そして、波に乗って。
できるだけ自由に。
次にやってくる波を楽しみにしながら。

Ryuei
Surfer・Illustrator & Author

 

→波待ちダイアリー74 息子とラウンド

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