Ryuei
Surfer・Illustrator&Author
もう三週間くらいになるだろうか。
湘南を含む関東一円は、雨が降ったり止んだりの日が続いている。
秋雨前線だ。
そこに台風までやってくる。
台風は、僕らサーファーにはグランドスウェルという恩恵をもたらしてくれる一方で、各地に大雨を降らせ、時には大きな被害ももたらす。
自然は、人間の都合どおりにはいかない。
僕の場合、辻堂の自宅から鵠沼のアトリエSTP(Surf & Turf Paradiso)までは自転車だ。
だから朝から雨が強いと、STPへ向かうこと自体を諦める。
となれば、当然、早朝サーフィンもお休み。
そんな日が、この三週間は何度もあった。
雨。
曇り。
また雨。
たまに空が明るくなったと思えば、すぐに雲に覆われる。
いつもなら週に何度も顔を合わせる波友たちとも、しばらく会っていなかった。

そんなある朝。
久しぶりに、朝から晴れた。
まだ薄暗いうちに自転車を走らせてSTPへ向かい、海へ出る。
三浦の方が朝日で茜色に染まり、徐々に光が海面に射してくる。
波は小さく、コンディションがいいとは言えない。
でも、そんなことはどうでもよかった。
久しぶりのサンシャインモーニング。
ただそれだけで、気持ちがいい。
ボードにまたがりラインナップで波を待っていると、波友がパドルで近づいてくる。
「久しぶり!」
笑いながら声を掛け合う。
考えてみれば、たった三週間ほどのことだ。
でも、いつもそこにいる人たちと、久しぶりに海で顔を合わせたことが妙に嬉しかった。
いい波があるから、海に行く。
もちろん、それもサーフィンだ。
でも、こういう朝を迎えると、それだけじゃないんだなと思う。
朝日を浴びること。
潮の匂いを嗅ぐこと。
ボードにまたがって海の上に浮かぶこと。
そして、いつもの仲間と声を掛け合うこと。
そんな何でもないことが、実は僕が海へ通い続ける理由なのかもしれない。
天気予報を見ると、十月に入ろうというのに、まだしばらく曇りや雨の日が続くらしい。
秋雨前線よ。
そろそろ、いいんじゃない?
湘南に、青空を返してくれないかな。

Ryuei
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