波待ちダイアリー83 季節の移ろい〜The Changing Seasons by the Sea

最近、鵠沼のビーチにトンボがやたらと多い。
朝の浜辺を何匹ものトンボが飛び交っている。
日中はまだ暑い日が続くが、季節は確実に秋へと移り変わっているらしい。
僕が海に入るのは、いつも夜明け頃。
このところ、朝の空気がめっきり冷たくなってきた。
気がつけば、ウェットスーツもロングジョンから、長袖長ズボンのジャーフルに代わっている。
つい先日まで、少しでも涼しい格好で海に入りたいと思っていたのに、今では少し暖かい格好をしたくなる。
鵠沼の海は、相変わらず早朝からサーファーで賑わう。
とはいえ、真夏のあの喧騒は、さすがにもうない。
海水浴客の姿は消え、ビーチには少しずつ静けさが戻ってきた。

画像
                                                                   Into the Silence

これから冬に向かうにつれて、早朝のラインナップで顔を合わせるメンバーも、だんだんと固定されてくる。
いつもの時間に、いつもの顔ぶれ。
特に約束をしているわけでもないのに、気づけば同じ場所に集まっている。もっとも、これからやってくる冬のことを考えると、少々憂鬱でもある。
冬の早朝、寒さに震えながらのウェットスーツの着替え。
特に、海から上がって冷え切ったウェットスーツを脱ぐときの辛さといったら、もう。
想像しただけで身震いしてしまう(笑)。
それでも、冬には冬の良さがある。
人影の少なくなった静かなビーチ。
夏に比べて、どこか透明感を増したように感じる海の水。
そして、冷たく澄んだ空気の向こうに浮かぶ富士山。
賑やかな夏の湘南も好きだけれど、静けさを取り戻した湘南も、またいい。季節が変われば、海の表情も変わる。
同じ場所で、同じように波を待っているだけなのに、見える景色も、感じる空気も、少しずつ違ってくる。
そう考えると、一年を通して海に入っているというのは、なかなか贅沢なことなのかもしれない。
さて、秋のサーフィン。
これがまた、なかなか風情がある。
冬の寒さが本格的にやってくるまで、もうしばらく、この季節を楽しむことにしよう。

Ryuei
Surfer・Illustrator&Author

 →波待ちダイアリー82 海はつながっている

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA