波待ちダイアリー81〜お願いより感謝〜Gratitude Before Wishes

Ryuei
Surfer・Illustrator&Author

先日、妻と二人で寒川神社へ行ってきた。

画像
           At Samukawa Shrine — with a wish for healing and a heart full of gratitude.

数ヶ月前、妻が椎間板ヘルニアを発症した。

以来、病院へ行ったり、リハビリケアに通ったりしているのだけれど、なかなか思うようには良くならない。

少し良くなったかなと思えば、また痛みが出る。

そんな日々が続いている。

そこで、我が家から車で30分ほどの寒川神社へ、妻の早期回復をお願いしに行くことにした。

寒川神社は、1600年以上の歴史をもつ古い神社で、「八方除」の守護神として知られている。

あらゆる災いを除いてくれるという。

ならば、今の僕らがお願いに行く場所として、これほど心強いところもない。

境内に入り、大きな拝殿の前に立つ。

二礼二拍手一礼。

妻の身体が、一日も早く良くなりますように。

素直に、そうお願いした。

でも僕は普段、神社に行っても、あまりお願い事をしない。

どちらかというと、感謝する。

何かを叶えてください、とお願いするより、

「いつもありがとうございます」

と伝える方が、僕にはしっくりくるのだ。

妻の回復をお願いしたあと、自分のことを考えてみた。

すると、不思議なくらい、お願いしたいことが思い浮かばなかった。

朝早く起きて、海へ行ける。

ボードを抱えて、パドルできる。

波に乗れる。

絵を描ける。

文章を書ける。

そして、それらを楽しいと思える。

考えてみれば、ありがたいことばかりだ。

もちろん、欲を言えばキリがない。

サーフィンだってそうだ。

波が小さければ、

「もう少しサイズがあればなあ」

と思う。

風が吹けば、

「無風だったら最高なのに」

と思う。

いい波に一本乗れれば、

「もう一本」

となる。

人間とは、なかなか欲深い。

今あるものより、足りないものに目が向いてしまう。

でも、よく考えてみれば、その日、海に来られたこと自体がありがたい。

自分の足で砂浜を歩き、自分の腕でパドルして、沖へ出られる。

波の上に立つことができる。

それは決して、当たり前のことではない。

アーティストとして絵を描いたり、文章を書いたりすることも同じなのだと思う。

もっと上手くなりたい。

もっと多くの人に作品を見てもらいたい。

やりたいことも、叶えたい夢も、まだまだたくさんある。

でも、その前に。

今日も描けている。

今日も書けている。

今日も海に入れている。

すでに、ずいぶんたくさんのものを受け取っているのだ。

願いが叶ったから、感謝するのではない。

まだ手に入っていないものを数える前に、今ここにあるものに気づく。

寒川神社で手を合わせながら、そんなことを思った。

そして、ひとつだけ。

妻の体調が良くなれば、また寒川神社へ行こうと思う。

そのときは、二人並んで手を合わせて、

「おかげさまで、元気になりました」

そう感謝の言葉を捧げよう。

Ryuei
Surfer・Illustrator&Author

→波待ちダイアリー80 青空を待ちながら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA